フィリピン旅行2日目

金曜日だ。彼女は仕事で朝から夜の9時とかまで会えない。かなり忙しいみたいだ。スタートアップはそんなもんらしい。朝おれが寝ているとき、五時くらいに起き、パソコンを開きながらコーヒー片手にその日の仕事のための準備をしている。いまだになにをしたいのかわかっていない、わかりきれていない自分に少し嫌気がさしたのとともに、そんな彼女のことを尊敬した。日本をたってから二か月。ずっとこんなペースで働いていたのか。そんな風に眠い目をこすりながら、しかし脳ははっきりと「お前はこれでいいのか。今ここでなにをしてる。自分の人生を充実させろ。」そんな風に言っているのがわかった。

「またあとで。」バリバリ働いているキャリアウーマンを想像してほしい、彼女が彼氏を家においてでていくときのドラマのシーンみたいに言い、彼女は出ていった。

 

たしかおれが二度寝して起きたのが15時頃だった。深夜に昨日ついたせいもあってかなり寝ることができた。とくに予定はなかった。とりあえず外へでよう。そう思い外へでる。

昼のフィリピンを見るのは初めてだった。抱いた感想を一言でいうならこうだ。Full of energy ただただエネルギーに満ち溢れている。このエネルギーはどこからきているのか。あふれる人、あふれる車、その人たちの話声や笑い声、そしてそれらの車の音、温かい気候。すべてがこのフィリピン、マニラのエネルギーを生み出していた。日本にこんなエネルギーはない。ただ歩いているだけで楽しかった。

 

歩いているだけで日本にはない珍しいものを多く見れた。ジプニー、バイクの横に座席がついてある謎の乗り物(タクシーみたいに人はつかっていた)、路地で販売されている果物や肉など。こんなにも世界は違うのかと感動した。

 

歩いていると綺麗なモールについた。目をすこしそらせばきたいない路地や店がたくさなる。しかしまた少し目をそらせばこんな綺麗なモールがある。そのギャップがとても不思議だった。これが貧富の差か。などよくもわからずただ漠然とそう思っていた。

 

少し先にでかい公園があるとマップで発見し、そこへ向かうことに。途中で綺麗な三人組の女の子がいたので道をきてみることに。

"Do you know how to get to the triangle park?" すると親切に聞き、本当に親切に教えてくれた。そこから少し話してみると彼女らはマニラの P.Burgos streetという風俗街のようなところがあるのだが、そこでおそらくバーかなにかで働いているらしい。どうりで綺麗でどこか小ぎれいだった。おれがJapaneseだということを話すとかなり食いつかれた。ここで国力がいかに人に影響を及ぼすかを知った。ただJapaneseというだけでこんなにも違うのだ。おそらく日本にいるホワイトなどはこういう経験をしているのだろう。自分がその国の出身であるだけでなにかを得られる感じ。不思議だった。そして少し悲しくなった。

 

その後その公園"Ayala triangle gardens"に着いた。すっかり暗くなっていた。ここの広場のようなところは本当にきれいだ。木がたくさん生えており、芝生もある。そしてところどころにオレンジ色の楕円形の電気がある。少し夏祭りのような感じ、だがもっと落ち着きのある、なにかそこでずっと居座れそうなリラックスした雰囲気。すぐにこの場所が気に入った。

近くにあるコンビニでとりあえずビールとフィリピンのたばこを買い、公園のみんなが適当に座っている場所に座り、隣に座っていたおっさんに話しかけてみた。

"How are you doing tonight?" 

話すとおっさんはここらの銀行で働いているらしい。しかもおれが初めて会ったJapaneseらしい。"Do you wanna drink something?" 公園の中というか端にあるレストランに連れて行ってくれた。そこでフィリピンビールを奢ってくれた。ここの人たちはなぜこんなにもいいやつらばかりなのか。居心地のよさがはんぱじゃない。

その後8時半くらいにおっさんとわかれ、彼女の仕事が終わるまでの間、また少し公園でチルしていた。また誰かに話しかけてみる。ちょうど女の子が一人で座っていた。

"This is a good place. I really liked here" 隣に座り適当にしゃべる。この子もいい子で他人のおれとも普通に話してくれた。彼女の名前はImee 年もおそらく近かった。フリーのカメラマンや映画監督をしているらしい。そんな風には思えない素朴な感じでそして落ち着いた雰囲気だった。偶然にもおれと彼女が行こうとしていた場所にその子も友達と行くらしく、あとで合流することになった。こんな風に友達を作れる場所なのだ。おれにぴったりの場所だった。

 

彼女と合流し、Greenbeltというモールへ向かった。ここもまた綺麗な場所で、きれいなオレンジのライトや、中庭にある木や池など、すべてがとりあえずいい雰囲気で、とても発展途上の国のイメージとはかけ離れていた。

フィリピンの料理の店で晩飯を食うことに。ギシンギシンという料理を頼んだ。スープのようなもので、中に歯ごたえのある野菜が入っていた。これをごはんにかけて食べる。めちゃくちゃうまかった。正直腹がへっていなかったのだが、普通に食えた。

 

その後さっきの公園であった子と合流した。その子の友達もいて四人で話した。特に内容は覚えていないが、唯一覚えているとしたらウィードはあるかという話だ。その子たちもコネクションはあるらしい。大統領のニュースなどを見ていた側からすると驚きだったが、まあどこでも入手方法はあるという感じだ。また遊ぼうと約束をして、その日はその子たちと別れた。

その後は彼女のCondoの近くのシーシャ屋に行った。フィリピンはまあまあシーシャもある。(マニラしか知らないが。)Buddhaという場所だ。中は薄暗くバーもあり、いい雰囲気だ。ただシーシャの質はそこそこ。断然日本のものよりは安いが。おそらくそこは500ペソあたりだったはずだ。

 

それでその日は終わりだ。ただフィリピンを好きになる一方だった。